認知症はもの忘れの病気と思いがちですが、最新の定義では、スマートフォンの操作や調理など決められた手順が実行できなかったり、道筋を立てた思考や注意力の持続ができないなど、記憶以外の認知機能にも障害の領域が広がり、それによって日常生活が損なわれる状態を指すそうです。
認知症には最も多い「アルツハイマー型認知症」のほか、
「血管性認知症」
「レビー小体型認知症」
「前頭側頭葉型認知症」
などの種類があり、それぞれ特徴的な症状が現れます。
アルツハイマー型認知症は、記憶がまるごと抜け落ちる記憶障害や日時・場所がわからなくなる見当識障害、問題があってもないようにごまかす「取り繕い反応」があるそうです。
レビー小体型認知症は「幻覚」や手足が震える「パーキンソン症状」が現れます。
このように種類ごとに特徴的な症状や物忘れ以外の特徴を知る事も、認知症に気づくきっかけとなります。
現在、認知症の確定診断に広く用いられているのが、MRI、脳血流SPECTという画像検査だそうです。
早期の認知症を見つけるのに有効です。
最近、アルツハイマー型認知症の新薬の登場が話題になりましたが、進歩する医学の恩恵を得るためには、認知症専門医の下で正しい検査・診断を受けることが重要となります。
次回も、続きをお話したいと思います。